多種多様な形状・材質の歯車に挑戦
Basic knowledge of spur gears

歯車に最適な材質選定支援

私たちは、顧客の具体的なニーズに基づいて、最適な材質の選定をサポートします。

  • 技術相談:使用条件や目的に応じた材質選定についての技術的なアドバイスを行います。
  • 試作支援:新しい材質や設計に基づく試作をサポートし、実際の使用条件下での性能評価を行います。
  • カスタマイズ提案:特定の用途に最適な材質や仕様を提案し、顧客の要望に応じたカスタマイズを実施します。

歯車に使われる主な材質

多種多様な材質に常に挑戦しています。お気軽にご相談ください。

鉄系S45C、SCM、SK、SUS304他
非鉄系C3604、A5056、Ti他
樹脂POM、PP、PC他
その他紙など

金属材料

  • 炭素鋼(S45Cなど):高い強度と耐摩耗性を持ち、一般的な歯車に使用されます。
  • ステンレス鋼(SUS304など):耐食性が高く、食品機械や化学機械に適しています。

樹脂材料

  • ポリアセタール(POM):自給油性があり、軽量で寸法安定性に優れています。軽負荷の歯車に適しています。
  • MCナイロン:耐摩耗性が高く、自己潤滑性を持つため、特に高負荷の環境での使用に適しています

材質選定におけるご提案の際の検討要素

機械的特性:強度、耐摩耗性、耐衝撃性など、使用条件に応じた機械的特性が求められます。例えば、炭素鋼やステンレス鋼は高い強度を持ち、一般的な用途に広く使用されています

コストパフォーマンス:材料の選定はコストにも影響を与えます。高性能な材料を選ぶことは重要ですが、コストとのバランスを考慮する必要があります

環境への適応性:最近では環境に対する配慮を材質選定要素に含める企業様も増えてきました。また、度や化学薬品に対する耐性も重要です。特に、腐食が懸念される環境では、プラスチックや特殊合金が選ばれることがあります

歯車の材質は機能面でも重要

歯車の材質も、性能や耐久性に大きな影響を与えます。一般的には以下のような材質が使用されます:

  • 金属:鋼や鋳鉄が主に使用され、耐摩耗性や強度が求められる。
  • プラスチック:軽量化やコスト削減のために使用されることが増えており、特に小型機器に適している。
  • 複合材料:金属と樹脂を組み合わせた新しい技術が開発されており、特定の環境条件に耐える歯車が製造可能

一般的な歯車の形状の種類

歯車の分類

歯車は、主に以下の3つの軸の関係によって分類されます:

  • 平行軸の歯車
    • 平歯車(スパーギア):最も基本的な形状で、直線的な歯を持つ。効率が高く、製造が容易です。
    • はすば歯車(ヘリカルギア):歯が斜めに配置されており、噛み合う面積が大きく、スムーズな動力伝達が可能です。
    • 内歯車(インターナルギア):円筒の内側に歯が切られたもので、ピニオンと組み合わせて使用されます。
  • 交差軸の歯車
    • すぐばかさ歯車(ストレートベベルギア):直線的な歯を持ち、軸が交差する場合に使用されます。
    • まがりばかさ歯車(スパイラルベベルギア):螺旋状の歯を持ち、より静かで効率的な動力伝達が可能です。
  • 食い違い軸の歯車
    • ねじ歯車:特定の角度で噛み合う歯車で、主に特殊な用途に使用されます。
    • ウォームギア:一方向にのみ動力を伝達し、減速機構として利用されます。

特徴と用途

各種歯車には、それぞれ特有の特徴と用途があります:

  • 平歯車:シンプルで効率的な動力伝達が可能。多くの機械に使用される。
  • はすば歯車:自動車や産業機器で広く使用され、振動や騒音を低減する特性があります。
  • 内歯車:遊星歯車装置など、複雑な動力伝達システムに使用されます。
  • ベベルギア:動力の方向を変えるために使用され、特にトランスミッションシステムにおいて重要です。
  • ウォームギア:高い減速比を実現し、コンパクトな設計が可能です。

その他にも、複数の歯車機能を持った特殊用途・形状歯車などの相談も多く頂いております。